7/25-26 森のがっこう-室戸宿泊 報告
こんにちは
「森のがっこう」担当の”にお”です 。
7月25-26日は、「室戸青少年自然の家」での宿泊体験でした。
今回の参加者は、1年生から5年生までの計32名、
集合場所にいつもより大きな荷物を持って、次々とみんなが集まります。
バスは、室戸から「自然の家」のバスが迎えに来てくれました。
室戸に到着するまでの2時間半、バスの中でとなりの人と話をしたり、
それぞれの時間を過ごします。
「自然の家」に到着すると、まずは施設の使い方についての
オリエンテーションを受けます。
毛布やシーツのたたみ方を教わります。
オリエンテーションが終わると、昼食です。
この日の昼食は、バイキング形式でした。
1年生もたくさんの量を食べます。フライドポテトが大人気でした。
今回宿泊する第1ロッジに到着をしたら、4つのグループに分かれて、
ビンゴカードにあるものを見つけていく「フィールドビンゴ」をしました。
カードには、9つのもの(”いいにおい”や”ハートの形をしたもの”、
”夏を感じる何か”など)が書かれています。
グループで探検をして、見つけたものを全員が「そうだ」と思ったら、
チェックをしていきます。
グループで、”いいにおい”を探しているところです。
このグループは、男子と女子で意見が合わず、
「えい匂いやんか!」、「えーくさいー!」と、
にぎやかにお互いの感覚を主張していました。
こちらは、”くものす”を探しています。
グループの中でそれぞれ得意のものを見つけて、グループに報告します。
”とても小さな虫”を探しているところ。
「見つけた!」と思ったら、もっと小さな虫を他の人が見つけてきます。
”ハートの形のもの”で、ツバキの実を見つけてきました。
この実の中にある種で油がとれることに、おどろいていました。
こちらはツワブキの小さな葉っぱでの”ハート”です。
石での”ハート”を見つけてきました。
心臓の場所にハートをあてます。
拾った枝を角にして、トナカイです。
みんなから出た意見に「これでいいですかー」と問いかけ、
まとめていきます。
そして、グループごとに見つけたものについて発表していきます。
同じもの(お題)でも、見つけるもの感じるものはそれぞれ違っていました。
夕食づくりの時間になりました。夕食は野外炊事でカレーライスを作ります。
グループごとで作るので、野菜を切る人、薪の準備をする人、火をおこす人など
役割分担をします。
まずはご飯をとぐところから。
上級生と下級生が「どれくらい、とげばいいの?」と相談しながら、
一生懸命といでいました。
お水の量のはかり方を教えてもらい、一緒にはかっていきます。
カレーに入れる野菜とサラダの準備をします。
使い終わった道具は、そのつど片付けていきます。
こちらは火の担当。
まずは、かまどの周りをきれいにします。
自分で考えて、かまどに薪と新聞紙を置きます。
マッチで火をつけてみて、つかないと、職員の人が少しだけヒントをくれました。
このグループは真っ先に火がつき、火を上手に起こすことができました。
それを横目で見ながら、他のグループも工夫をします。
「どうしたら上手に火がおこるのか」を真剣に考え、
いいヒントが見つかるとすぐに試してみます。
火がつきました。今度は「この火をどう燃え上がらせるか」です。
「風を送ればいい」というヒントに、必死に風を送ります。
ご飯のお鍋から、いい感じのけむりが上がってきました。
鍋もススまみれ、
がんばった人の顔も、ススまみれです。
ドキドキの「ふた、オープン!」
ばっちり、おいしそうに炊けていました。
カレーも上手にできあがりました。
各グループでテーブルセッティングをし、
「いただきます。」で夕食が始まります。
自分たちで苦労した料理は格別です。
ご飯をつくっている間に、日も傾きました。
この日はあいにくの天気で夕日は見れませんでしたが、太陽が海に映っていました。
夜は、”星空体験”と”暗闇体験”を予定していましたが、
星空の方はあいにくの曇り空で中止となり、”暗闇体験”のみとなりました。
”暗闇体験”は、宿泊している第1ロッジから第2ロッジまでの往復を、
グループごとで歩くというものでした。
途中で林から出てきた鹿に遭遇するグループがあったり、
喜ぶ人、パニックになる人、さまざまでした。
また、残念ながら写真はありませんが、
2年生を中心にした男子5人組が、暗闇のなか、一列に肩を組んで、
大声で「♪せーんろはつづくーよー、どこまでもー」の同じフレーズを歌い続けていました。
途中から、トトロの「♪あるこー、あるこー、私はげんきー」の歌に変わりましたが、
7人のこびとの”ハイホー”のような、楽しい光景が続きました。
寝る前のシーツをかける作業は、時間がかかりました。
寝る前のはみがきをして、一日目が終わります。
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2日目の朝です。
6時に起床をして、まずは部屋の掃除をします。
シーツも片付けます。
朝ごはん。
「青少年自然の家」の職員の方へ、みんなを代表して5年生がお礼を言い、
午前9時にバスで「自然の家」を出発し、「ジオパークセンター」に向かいます。
途中にある田んぼを見た子どもたちから、行川の田んぼに、
カカシを立てる話が出て、どんなカカシがいいかで、盛り上がっていました。
「ジオパークセンター」に到着し、まずはジオシアターで室戸の自然について学びます。
臨場感あふれる体験ができるこのシアターは、子どもたちに大人気でした。
室戸の海の地形について、職員の方の説明を聞きます。
陸地からすぐに急な崖になっている室戸の海は、深層水でも有名です。
どんなにすごい地形なのか、3Dメガネを使うと、そのすごさが実感できます。
このメガネを使うと、足下に大きな段差が見えるので、
みんな、おそるおそる歩いています。
地震のしくみについても話をしてもらいました。
子どもたちは思っていた以上に、ジオパークの展示に関心をもち、
いろいろ試したり、話し合ったりしていました。
2階の特別会場では、夏休み企画として「深海展」を開催していました。
深海にすむリュウグウノツカイの標本です。
同じく深海の生きものメガマウスの模型です。
記念撮影コーナーでパチリ。
「ジオパークセンター」を後にし、次は「ミニクルージング」です。
「自然の家」のスタッフから、
「今朝まではべた凪だったのに、ついさっき少し波が出てきました。
船酔いする人はいると思います」、という爆弾発言がありました。
一瞬、みんなの顔が暗くなりますが、
「大丈夫、大丈夫、たいしたことない」というスタッフの言葉を信じることにしました。
説明中
救命用具を全員が着けます。
出港すると、漁協のおばさんたちが手を振ってくれました。
みんなで振りかえします。
湾から外海に出ると、急に波の上下がはげしくなりました。
遊園地のアトラクションのような船の動きに、
気持ち悪くなる人と喜ぶ人、さまざまです。
スタッフの方は、
「室戸でこれくらいの波は普通。もう少し行くとイルカが見えるかもしれないよ」
と言ってくれましたが、船酔いする人が増えてきたので、
残念ながら予定の半分までも行かず、引き返すことにしました。
楽しんでいた子は少しがっかりしていましたが、目の前で苦しそうにしている子も
いたので、不満の声はありませんでした。
「こわいー」と泣いていた1年生には、3年生が手をにぎって、
「大丈夫、大丈夫」と声をかけ、自分が1年生だったときの話をしてあげていました。
船から下りて、海の駅「とろむ」で休憩をし、お昼ごはんのお弁当を食べてから、
各グループで1泊2日の宿泊体験の終わりの会をしました。
いつもより長かった「森のがっこう」について、いろいろな感想が飛び交いました。
帰りのバスでは、ずっと楽しく話している子もいましたが、
遊び疲れてうとうとしている子も何人かいました。
到着した解散場所には、保護者の方が待っており、
みんな一目散に駆けていって、「どうだった?」の声に
「楽しかったー!」と答えていました。